令和2年5月1日
福島県労働局労働基準部健康安全課 TEL 024-536-4603 〒960-8021 福島市霞町1-46 福島合同庁舎5階

死亡労働災害防止に向けた緊急要請を発令
(実施期間は令和2年4月20日から8月末日まで)

 福島労働局では、平成30年度から5年間で死亡者数の15%以上の減少を目標とする「福島労働局第13次労働災害防止計画」を策定し、労働災害防止対策の強化を図ってきたところですが、令和2年4月16日現在の速報値において、労働災害による死亡者が、過去10年間で最多の13人となり、こうした状況は極めて憂慮すべきものです。
 業種別では、建設業で5人、小売業で2人、製造業で2人、畜産業・農業・林業・陸上貨物運送業で各1人となっており、尊い命が失われたことは大変悔やまれるところです。
 現下の新型コロナウイルスの感染症拡大が企業の経済活動に大きな影響を与える状況ではありますが、いかなる経済情勢下にあっても、労働災害は本来あってはならないものです。
 このような状況を重く捉え、福島労働局においては、これ以上尊い生命が失われることのないよう、福島県内すべての事業場に対し、下記の取組を通して労働災害の防止を呼び掛けることとしております。
1 すべての事業場における取組
(1) 経営トップが安全について所信を表明し、労働者への周知を行うこと。
(2) 事業場内の安全管理体制と活動状況を見直し、安全活動の活性化を図ること。
(3) 一人作業において災害が発生していることから、一人作業における作業手順の確認及び危険予知(KY)活動を行わせること。
(4) 墜落・転落災害が発生していることから、墜落・転落災害防止対策の徹底を図ること。
(5) 高年齢労働者による災害が発生していることから、高年齢労働者の身体的機能の低下を考慮した配置を行うこと。
(6) 交通労働災害が発生していることから、安全運転の励行及び交通ルールの遵守を徹底すること。
  
2 主な業種ごとの取組事項
(1) 建設業
 ア 三大災害(墜落・土砂崩壊・重機)、特に墜落防止対策の徹底
 イ 工事現場の安全管理体制、安全点検体制の確立、整備
 ウ 熱中症予防対策の徹底
 エ 高年齢労働者に対する安全確保対策の徹底
(2) 陸上貨物運送業
 ア 交通労働災害防止対策の徹底
 イ 荷役作業における労働災害防止対策の徹底
 ウ 適正な労働時間等の管理及び運行管理の徹底
 エ 高年齢労働者に対する安全確保対策の徹底
(3) 製造業
 ア 安全な機械の採用及び使用の徹底
 イ 雇入れ時等の安全教育の徹底
 ウ 安全作業マニュアルの整備、定期的な見直し
 エ 高年齢労働者に対する安全確保対策の徹底
(4) 林業
 ア 安全な手順に基づく「かかり木」処理の徹底
 イ 間伐作業での安全対策の徹底
 ウ 経験の浅い労働者に対する安全衛生教育の徹底
 エ 高年齢労働者に対する安全確保対策の徹底
(5) 第三次産業
 ア 転倒や墜落災害の防止を徹底するための職場内の危険箇所の特定、改善の実施
 イ 重量物取扱い作業、介護作業時の腰痛予防対策の徹底
 ウ 職場の4S活動(整理、整頓、清掃、清潔)、危険予防活動の推進
 エ 高年齢労働者に対する安全確保対策の徹底 
(一社)福島県労働基準協会:TEL 024-522-6717 〒960-8055 福島市本町5-8 福島第一生命ビルディング2階
6月開催予定の講習会につきましては、新型コロナウイルス感染症の動向を見ながら判断させていただきます。
再開等につきましては、ホームページでお知らせいたします。

http://www.fukurou.or.jp
建設業労働災害防止協会福島県支部:TEL 024-522-2266 〒960-8061 福島市五月町4-25 福島県建設センター3階
5月下旬及び6月開催予定の講習会につきましては、新型コロナウイルス感染症の動向を見ながら判断させていただきます。
再開等につきましては、ホームページでお知らせいたします。

https://kensaibou-fukushima.jp/
震災復旧復興工事労災防止支援センター 福島支援センター 〒960-8061 福島市五月町4-25 福島県建設センター3階
東日本大震災及び平成28年熊本地震に係る復旧・復興工事安全衛生確保支援事業のご案内

(事業の実施事項)
 この事業は、国の委託事業として行われるため、以下の事業は「無料」でご利用いただけます。
  1.安全衛生巡回指導
  2.基礎的な安全衛生教育
  3.管理監督者等に対する安全衛生教育

お問い合わせ先
震災復旧復興工事労災防止支援センター 福島支援センター  TEL 070-4129-2067
FAX 024-522-4513